不登校で悩む小中高校生の状況

学校という空間は、本来なら全ての子供たちが楽しく通いながら自己の能力を発揮することのできる場所です。しかし、子供たちの学びの場である学校で社会問題となっているのが「不登校」です。

不登校は現代社会で増加傾向にあり、中には学校を辞めて通信制の学校に入学する生徒も多くなっています。こちらでは、小中高の状況について簡単にお伝えします。

不登校の子供達の現状


「不登校」という言葉を耳にする機会も増えましたが、そもそも不登校とはどのような状況を指すのでしょうか。

文部科学省の調査によると、不登校児童生徒(不登校)とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者の内、病気や経済的な理由による者を除いた者」と定義されています。

実際に、文部科学省が発表している「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、過去最高を更新している不登校児童生徒数は、平成13年度の約13万9千人(小中学生)です。

次年度(平成14年度)からは、多少増減を繰り返しながらも、平成24年度には不登校児童数が約11万2千人と減少しましたが、平成26年度には約12万3千人、現在の速報値である平成27年度は約13万1千人といった増加傾向の統計が出ています。

社会的な少子化が関係し、児童数自体が減少していることを考えても、不登校児童数が減少しているとは言えない状況になっています。

不登校問題を抱える小中学生


小中学生の学年別の統計を見ると学年が上がるにつれて不登校になる生徒数が増加しています。小学6年生から中学1年生に上がる時期は一気に不登校者数が増加し、最も数字が高くなるのが、高校進学を控えた中学3年生の時期です。

増減を繰り返す児童の不登校問題ですが、その主な原因やきっかけは人によって様々で、個別での対応や新たな対策が必要となっています。

また、文部科学省が発表する不登校に関する調査では、年別・学年別と様々な面から調査し、不登校になる原因を「学校・家庭」「本人」(以下参考)といった要因でまとめて統計を出しています。

≪不登校になったきっかけ≫

「学校に関わる要因」
いじめ、友人や先生との関係、学業の不振、進路、クラブ活動、入学や進学など
「家庭に関わる要因」
生活環境の変化、親子関係、家庭内不和など
「本人に関わる問題」
病気、無気力、不安、非行、情緒的混乱など

こちらでは、その統計を基にした小中学生の不登校の原因をご紹介します。

小学生が不登校になる原因

平成27年度の問題行動等調査における「不登校の要因(国公私立)」によると、小学校でいじめ・友人関係による問題が21.2%、学業の不振が14%、入学や転編入学、進級時の不適応が5.3%となっており、家庭に関わる要因が57.7%となっています。

中学生が不登校になる原因

小学校を卒業して多感な時期に入る中学校は、急激に不登校の生徒数が増える時期です。その主な要因は、いじめ・友人関係による問題が28.5%、学業の不振が21.4%、入学や転編入学、進級時の不適応が7.4%、進路への不安が4.8%となっており、家庭の要因は32%です。

不登校問題を抱える高校生

小中学生のときに不登校になった場合、その中から高等学校に進学する生徒数は僅かです。そのため、高校生に入ってからの不登校数は小中学生に比べて少ないのが特徴ですが、問題はより深刻化していると言えるでしょう。

また、平成27年度の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」では、高校入学後に不登校となった生徒が(国公私立合わせて)約4万9600人なのに対し、中途退学が約1万3500人、在籍しながらも留年を繰り返している生徒が3800人います。

高校生が不登校になる原因

小中学校では不登校ではなかった場合でも、高校に入学後に不登校になるケースも多いです。その主なきっかけで特に多いのが、友人関係(12.8%)や学業への不振(19.5%)、入学・転編入・進級時の不適応(14%)、家庭に関する状況(16.5%)などの要因です。

それ以外の原因として、不安などの「情緒的混乱」や理由はないけれど何となく行く気がしない「無気力」、多くの理由から登校できない「複合」なども統計に含まれています。

まとめ

不登校(小中校)の状況について大まかにご紹介しましたが、様々な理由・要因から「学校に行けない」というケースも決して珍しいことではありません。もしも、高校入学後に不登校で悩んでいる場合は、通信制高校(私立・公立)を選択するのも一つの方法です。

通信制高校は、全日制にも決して劣らない学習内容で、生徒自らが自らの進路を主体的に捉えて社会的自立を目指せるようにサポートしてくれます。不登校で悩んでいる小中高生や子供が不登校になったことで悩んでいる親御さん、不登校の人でも受け入れてくれる学校を探している人に大変おすすめです。

通信制高校は、選択する授業コースや学校の仕組みによって内容も異なるため、まずは無料資料請求で必要な情報を集めることから始めましょう。