通信制高校に通うメリット・デメリット

通信制高校は、不登校や高校中退で悩む学生や社会人の入学・転入先として、認知されつつあります。自分の夢や目的に向かって通信制高校を選ぶ人も多いですが、実は通信制の高校は、全日制や定時高校とは違った部分も多くあります。こちらでは、通信制高校に通うメリット・デメリットについてお伝えします。

通信制高校に通うメリット

通信制高校に通うメリット

【通信制高校のメリット①】自分のペースで学習できる

通信制高校は、一般的に週1回~月2回程度の通学が主になるため、全日制や定時制の高校に比べて自分自身の時間が多く取れるというメリットがあります。入学する学校によって学習のスタイルは異なりますが、基本的に通信制は「在宅学習」になります。

もちろん、各高校によって面接指導(スクーリング)やレポート提出、試験は回数が定められていますが、それ以外の時間をどのように使うのかは生徒の自由です。例えば、学校と並行してアルバイトをしたり、趣味を極めたりすることも可能です。

通信制高校は、通学時間や時間割に縛られた全日制・定時制の高校とは違って自分のペースで学習できるため、様々な理由から定期的に学校に通うことが難しい人でも、効率よく高校卒業の資格を取得することができるのです。

【通信制高校のメリット②】留年がない

全日制高校や定時制高校は、通常「学年制」になるため、出席回数や成績の基準を満たしているかどうかによって、次の学年に進級できるかどうかが決定します。つまり、長期の欠席や成績不振によっては“留年”してしまうケースも少なくありません。

一方、「単位制」を採用する通信制高校では、在学年数は3年以上と決められているものの、1年生や2年生という学年で分けられているわけではありません。必修科目をはじめ、自分の興味・関心のある科目を履修し卒業までに全74単位を修得することによって、高校を卒業することができます。

通信制高校は、今や授業内容や受講スタイルも多様化しており、学生・社会人・有名人と関係なく編入・転入も増えてきています。通信制独特の「単位制」は、現代のニーズに適していると言えるでしょう。

【通信制高校のメリット③】広域通信制高校なら全国どこにいても入学できる

通信制高校の中には、日本全国あるいは3つ以上の都道府県の生徒を募集対象とし、入学を可能とする「広域通信制高校」もあります。この学校を受験するためには、募集対象の都道府県に在住・在勤する必要がありますが、選択肢を幅広く持つことができ、自分の夢や目的に適した通信制高校を選びやすい点が魅力です。

また、各地区に学習センターや協力校を設置しているところも多く、在宅での学習で分からない内容や苦手科目がある場合に、常駐している講師にいつでも質問できるスタイルを取っている高校もあります。広範囲の都道府県を募集対象としている通信制高校(広域通信制高校)は多くあるため、詳しく知りたい場合は、興味ある学校へ資料請求することをおすすめします。

【通信制高校のメリット④】学費(授業料)が安いから、働きながら通える

家庭的な事情や不登校など、様々な事情でやむを得なく高校中退をした方も多いでしょう。そのような事情を抱えている場合でも、通信制高校は公立・私立ともに、全日制高校よりも学費(授業料)を安く抑えられるというメリットがあります。

例えば、公立の通信制高校では入学金や1単位ごとの授業料を合わせても、3年間で10万円ほどの費用で卒業することができます。一方、私立の通信制高校の場合は、学習内容やカウンセラーの有無によって費用が変わりますが、公立と比べると学費が高く、年間で20万円~程の費用が必要になります。

また、通信制高校は時間の融通が利くことで、アルバイト・パート・正社員で働きながら通う人も多く、全日制の高校には通えないという人でも両立しながら高校卒業を目指せます。

【通信制高校のメリット⑤】幅広い年齢の人と交流できる

通信制高校の多くは単位制で学年の区別がないため、全日制のような先輩・後輩といった括りがありません。実際に通っている人はそれぞれ事情を抱えており、アイドルやプロの世界を目指している人、若い頃に高校を卒業できなかった人、いじめ・不登校を経験したことのある生徒、毎日学校に通うのが難しい人など様々な人と出会えます。

また、通信制高校には社会経験のある年配の方もいるため、学校の勉強だけでなく、日常生活での相談をしたりアドバイスを受けたりすることもできます。その他、学校には相談に乗ってくれる先生やカウンセラーも在籍しているため、これまでにない新しい人間関係を築くことも可能でしょう。幅広い年齢の人と交流することで人間関係を豊かにできることも、通信制高校の強みです。

通信制高校に通うデメリット

通信制高校に通うデメリット

【通信制高校のデメリット①】自分で勉強する時間を作る必要がある

自分のペースで学習できるのが通信制高校の魅力ですが、その反面“自己管理”が必要とされるのも特徴です。というのも、全日制・定時制高校はカリキュラム通りに勉強を行うことで高校卒業となりますが、通信制では自主学習が基本になります。

レポート作成やテスト勉強は、自分で勉強時間を確保して取り組む必要があるため、きちんとしたスケジュール管理が求められます。しかし、通信制高校に通う人の中には、自己管理が上手くいかず在籍年数が延びたり、挫折してしまったりというケースも少なくありません。

このようなデメリットを起こさないためにも、完全在宅型の学校を選ぶのではなく、あえて居住地の近くに学校(キャンパス)やサポート校がある環境を選ぶことも大切です。

【通信制高校のデメリット②】人と関わる時間が少ない

通信制高校は、「他人との接触が少ない」という点も全日制・定時制高校との違いやデメリットに挙げられます。学校への登校も週に1~3回で、全日制の高校と比べ先生やクラスメイトの数も圧倒的に少ないため、人とのコミュニケーションを築く機会がほとんどないのが現状です。

けれども、一部の通信制高校では部活動やサークルを通して、人と関わる時間を持つ学校も存在します。「通信制は友人が作りにくい」と感じている方も多いと思いますが、部活動・サークルを利用する、あるいはアルバイト先や趣味を通して人間関係を築くなど、自分から人と関わる機会を持つことが大切です。

高校の卒業資格を修得できる通信制高校は、様々なスタイルで学校に通えることから、人によって向き不向きが分かれる学校でもあります。「夢に向かって頑張る時間が欲しい」「サポート体制のある通信制に通いたい」「無理せずマイペースに勉強したい」という考えを持つ人は、メリットとデメリット両方の視点から、学校選びを始めましょう。

通信制高校の仕組み・スタイルについて詳しく知りたいときは、無料資料請求も可能です。この機会に、ご家庭で通信制高校について話し合ってみてはいかがでしょうか。